裏切りの先で、あなたに出会った

隣の部屋から、途切れ途切れに声が漏れてくる。





「……たっくん……優衣に、ちょうだい……?」







甘く、絡みつくような声。





「……そんな言い方じゃ、ダメだろ。ちゃんとお願いしてみな?」





低く囁く声。






「……じゃあ、ちゃんとお願いする。たっくん……優衣のこと、もっと……」







「……いいよ。優衣がそんな顔するなら、いくらでも」








くすっと笑う気配。







「今日は、ちょっと意地悪してもいい?」







「え、もう……たっくん、そういうの……」





「嫌?」







「……嫌じゃない」






そのやり取りに、心臓が大きく跳ねた。