――全部、揃っていく。
映像も、音声も。
言い逃れなんて、できないくらいに。
「……ここにも、ひとつ」
小さく呟きながら、瑠奈は手を動かす。
リビング。
寝室。
脱衣所。
浴室。
「……気づくわけないよね」
淡々とした声。
もう、震えはなかった。
「次は……ホテル」
画面に映る予約履歴。
「……やっぱり、ここ」
静かに笑う。
「ほんと、分かりやすい」
――同じ場所。
同じ時間。
繰り返される裏切り。
「……全部、残してあげる」
ホテルにも、同じように仕掛ける。
死角。
視線の届かない場所。
「……これで、終わり」

