裏切りの先で、あなたに出会った

「優衣、お風呂、一緒に入ろうか」



「……うん」





小さく頷くと、優衣は自然に腕を伸ばしてくる。





「ほら」




軽く抱き上げると、優衣がくすっと笑った。







「……ほんと、お姫様みたい」







「扱い間違ってないだろ?」






「うん。たっくんだけだよ、こんなの」




そのまま浴室へ。





湯気が立ちこめる中、ふたりきりの空間が広がる。






「泡、すごいね」





「雰囲気出るだろ」





「……うん、なんか特別」





湯船に入ると、優衣は自然に距離を詰めてきた。






「……たっくん」





「ん?」




「近くにいて」





「最初から離れる気ないけど」






「……そっか」




安心したように、優衣が寄りかかってくる。