裏切りの先で、あなたに出会った

その時間が、やけに心地いい。




――何も考えなければ、ただ楽しいだけなのに。





一瞬だけ、頭をよぎるものを振り払うように、優衣を抱き寄せた。





「……今日は、楽しもう」





「うん」





「優衣」




「なに?」




「ちゃんと、そばにいろよ」





「……いるよ」





その言葉を聞いた瞬間、妙に安心した自分がいた。