裏切りの先で、あなたに出会った

どれも、言い逃れできない証拠だった。




「……外、出るよ」





「うん」




「準備して」




「はーい」




画面の中で、ふたりが立ち上がる。






笑いながら、並んで部屋を出ていく。





――まるで、普通の恋人みたいに。





「……普通じゃないでしょ」





ぽつり、と瑠奈が呟く。




自分でも驚くほど、声は冷たかった。





「……全部、残ってるよ」





再生ボタンを止める。




静まり返る部屋。



「……ねえ、琢馬」




もう届かない相手の名前を、そっと呼んだ。




「……どこまで壊せば、気が済むの?」






その問いに答える者は、誰もいなかった。