雛祭りの運命



「っ。春!きりだよ。」

「きり⁉夢みたい…。戻ってきてくれたの?」

「あのね、春に言いたいことがあってさ。」

戻ってきてくれた…。
嬉しい。
また話せた。
言いたいこと?

「きりね、春のひな人形のお雛様なの。だから姫って言ってて…。春が来てくれた時はうれしかった。ずっと一緒にいたかった。でもずっとここにいたら春の人生を応援できなくなる気がして。ごめんねっ。本当は一緒にいたいのにっ。」

そうだったんだ…。
私は驚きのあまりに声が出ない。
でも今はなさないと。