真夜中の秘密は誘惑のあとで

蓮生の家を出る前。


あれ…私のスマホどこ…?


「蓮生、私のスマホ知らない?」


すると蓮生は自慢げに私のスマホを見せる。


「ちょっと!?」


璃咲は凄腕のスパイだ。
だけどどこか抜けているところがある。



「璃咲って本当にスパイ?」


悔しい、蓮生は楽しそうに笑う。



「返して!」




「この伊織って璃咲の彼氏?何十回電話かかってきてるけど…」




「いいから返して」





「言わなきゃ返さない、俺以外の男とか許さない」




「私の上司の伊織(26)」




「へぇー俺以外に男いるんだ、まぁ、璃咲かわいいし仕方ないか……なんて許すと思う?」


いじわるな笑み。



「伊織と連絡取れないと私やばいから」



「ふーん、わかった」



蓮生はさっきまでと違いあっさり返す。
急いで伊織に電話をかける。


「もしもし、伊織っ!?」




蓮生は後ろから抱きついて電話を聞く。




「璃咲!!連絡しろ!大丈夫なのか?」



全然大丈夫な状況ではないよ。



「どうなった、あの社長?」



私はなにもなかったように
「口説き落とした、秘書になってこのまま探るから」



「璃咲お前さすがだな…でも、何かあれば俺がいるってこと忘れんなよ」



電話をきる。



「やっぱ彼氏?」



「違う…でも唯一わたしを特別扱いしない人」



(どうみてもそいつ璃咲に気があるな…負ける気ないけど)