当たり前だけど、学んだことのない当主のお仕事は気を失いそうになるぐらい大変だった。
無駄にきらびやかな椅子に座って、うーんと頭を抱える。
なんか目がチカチカして集中できない気までしてくるわ……。
お茶を飲んでひと休みしている時に、
……コンコン。
扉がノックされて、開いた扉から飛鳥が現れた。
「姉さん」
「……ん?」
「そろそろアルリスに戻ります」
そうか、もう5日ほど経ったのか。
忙しすぎて時間感覚が狂ってきている。
「もう帰っちゃうのか〜。寂しいね」
「……そこで提案なんですが」
「……?」
どこに隠し持っていたのか、
机の上にクッキーがたくさん入った皿が置かれる。
わぁ〜!!なんて思っていると。
「ここに住んでもよろしいでしょうか?」



