「ではこれからよろしくお願いします」
広い広いロビー。
長かった葬式が終わってお屋敷に帰ってくると、ずらっと並んでいた使用人たちに頭を下げた。
「さ、咲良(さら)さま!!頭を上げてください!」
「そんな訳にはいきません。これから私のような未熟者がお世話になるのです」
前当主は女の趣味は悪かったけど、仕事は出来る人だったから姫条家は安定していた。
でもびっくり。
引き継いだのは当主教育もされていない私。みーんな度肝を抜かしているよ、きっと。
「飛鳥さままで!!」
え、飛鳥!?
パッと隣を見たら飛鳥まで頭を下げていた。
なーんで飛鳥が頭下げるのよ!?
びっくりしてガン見してたら、目が合う。
そんな中飛鳥は何食わぬ顔でこちらを見ている。
「あ、飛鳥は頭を下げないの!!
次期当主が頭を下げるなんてすっごく重く捉えられるんだから!!学園でも習うでしょ!?」
「ですが現当主である姉さんは今、頭を下げました」
「それは!私が臨時だからよ!」



