お父さま譲りの黒髪にクールな雰囲気は人を寄せつけない雰囲気はあるけど、同時に見惚れちゃう美しさ。
こんな完璧な人がいたら私お役御免ね。
と、言いたいところなんだけどね。
「……はぁ」
「姉さん」
姉さん、なんてもう何年も呼ばれてないのに。
聞こえたら反応しちゃう、顔を上げたら飛鳥がいた。
「中に戻りましょう」
冷ややかな目だなぁ。
そりゃあそうだよね。勝手に家に上がり込んで来たかと思ったら自分を虐めてきた奴の娘だもん。
私だったら一生会いたくない。
「うん、わかった」
飛鳥の隣に並ぶ。
それに周りがザワついたのなんでだろう。
私が飛鳥の隣に並んだからかな?飛鳥が私の隣に並んだからかな?
どちらにしても周りの人達が気にしていることはただ一つ。
“だれが姫条家当主になるのか“



