当主である以上、姫条の名を背負うことになるのだから。見た目すらも武器にしなきゃ。
つまり舐められない服装をしろ、と。
「まさか義妹のお下がりを咲良に使わせるわけにはいかないもの……だから買ってあげる!」
……だからなんで叔母さまが買うの?
それに、この数の中から選ぶなんて無茶がすぎる気がするのですが……。
きっと他の令嬢なら慣れているのかもしれないけど、私は今日が初めて。
どこから手をつけたらいいのやら……。
「安心して。私も志乃さまもいるの。
しっかり吟味してあげるから」
「叔母さま……」
少し間が空いて「咲良さま」と名前が呼ばれた。
正面を向くと、志乃さまは柔らかい笑みで自分の胸に手を当てる。
「私はこれでもプロです。
ここにあるものは咲良さまに似合うと想定したジュエリーたち。どれをお選びいただいても咲良さまを必ず引き立てます」
スルッと持ち上げられる
サファイアの装飾されたティアラ。
「安心してお選びください」



