「志乃さま、わざわざありがとうございます!」
「いえ、招待してくれて嬉しい限りです」
美世叔母さまはさすが。
スムーズに話していくからこっちが着いていけない。
……本来は、私が口を開かないといけないけど。
臨時でも姫条の当主は私。
こんな当主情けなすぎて、泣きそう。
「咲良さま、今日はよろしくお願いしますね」
「はい。まさか桜庭さまがお越しくださるなんて……とても嬉しいです」
「桜庭だなんて…!どうか志乃とお呼びください」
「それでは、志乃さまと」
ふわり、と広がるエメラルドのドレス。
キラキラ輝く装飾品も、どれも貴族と遜色ない。
志乃さまは貴族ではないけど、大切なお客様だ。
だから、美姫の間へ。
「それじゃあ、“お茶会パーティ”を始めましょうか!」



