半分引きずられるように廊下を歩く。
叔母さま。
すれ違う使用人たち、みんな口が開いてますよ?
そりゃあー、美世叔母さまが私を引きずりながら歩いてきたら驚きますって。
そんな調子でたどり着いたロビー。
そこにいたのは、
金髪の長い髪を三つ編みに編んだ女性だった。
「お久しぶりですね。
美世さま、そして咲良さま」
……知っている。
幼い頃に何度も、美姫の間の通されているのを見てきたもの。
ヴァレンティア宝石店 商会長
─────桜庭 志乃。
確かに宝石商の方が来るとは言っていたけど、
桜庭さまが来るなんて聞いてない……!!
……でも、なるほど。
叔母さまが私に美姫の間を用意させたのは、これのためだったのね。



