「そういえば飛鳥は誕生日が近いよね?」
「そうですね」
誕生日か、何をプレゼントしよう。
夕食を食べながら誕生日の話題を出してみたけど、目の前の人はぜーんぜん興味ない。
「何か欲しいものはある?」
「特には」
ほらね。
自分の誕生日に興味がない。
とは言っても祝わない選択肢はないから、私は飛鳥が好きそうな物を探さないといけない。
家具でも大変だったのに、飛鳥の好きな物なんて思いつくかな?
「本当にないの?欲しいもの言ってもいいよ?」
「家具を揃えてくださったことだけでも十分です」
「そうはいかないでしょ」
ここにきて10年も離れていた弊害が出てる。
私、飛鳥が好きな物なんてなんにも知らないんだ。お姉ちゃんなのに……!!
幼い頃、飛鳥とお屋敷で過ごしていたのは2ヶ月間で、その間もろくな会話をしていないから。



