お母さまの部屋に溢れかえった宝石たち。
本当のところは全て売り払ってしまいたいけど、それはそれで名家の姫条が母の遺産を売っているのは印象が悪い。
だからあまり高く値が張らないであろう宝石をいくつか掘り出して売ることに決めた。
「それにしても…どうしたらこんなに宝石買えるのかしらね」
母は元は一般人だ。
特別裕福な家で生まれた訳でもないのに、こんなに散財できるようになるのか。
お金って怖い。
執務室もキラキラしてたけど、お母さまの部屋はレベチ。
ベッドの天蓋なんて派手すぎて安心して寝れないわよ。
一つ一つ手で摘んで観察して、選んで。
「ま、これぐらいは売れるかな」
ジュエリーボックスに入れて、ガチャんと鍵をかけた。



