ぽつりと零されたから、驚いて顔を上げた。
「むしろいいの?」
「ひとりで当主の仕事をこなすことは厳しいと思います。ぜひ手伝わせてください」
そうじゃなくて!!
あの憎き女の娘である私と同じ屋根の下で暮らしてくれるの?
勝手に追放したのは、私たちなのに。
「姉さんの、当主の許可がおりるのであればの話ですが」
「臨時だけどね」
自然と頬が緩んじゃう。
飛鳥がお屋敷に戻ってきてくれるなんて!
もう一度飛鳥と暮らせるんだあ!!
「もちろん許可します」
「ありがとうございます」
どちらにしても、一度アルリス学園には帰らないといけない。
そして色々手続きをしてからお引越しだね。
「もう私も高等部を卒業して2年って怖いね」
私も一応アルリス学園に小等部から転入していて、今は大学部に通っている。
でも高等部で女子が学ぶのは、嫁入りに必要な作法だったり、料理スキルとか裁縫とか少しの経営学とか。
男子は剣術とか当主教育までされるけど、女子はされない。
いっその事、こうなるなら当主教育も出来たら良かったけど。



