ママがいてくれるだけで大丈夫。
そう思っていたのに……
「イップスのようなものでしょう。心因性なものが原因ではないかと……」
病院でも、原因ははっきりしなかった。
治療法が具体的にわからないまま、私はママとパパの前でも弾けなくなってしまった……
「……!!! どうして……! 奏が……可哀想よ……あんなに……っ あんなにピアノが好きな子なのに……!!」
「……薫さん、落ち着いて……奏は大丈夫だよ……」
「今までの……今までの奏の努力と才能が……っっ!!!」
私に気づかれないように泣くママを、パパが支えていた。
ママが予定していた公演をすべてキャンセルしたと知ったのは、それから間もなくのことだった。
……私は、ママのために、何ができるんだろう。
そう思っていたのに……
「イップスのようなものでしょう。心因性なものが原因ではないかと……」
病院でも、原因ははっきりしなかった。
治療法が具体的にわからないまま、私はママとパパの前でも弾けなくなってしまった……
「……!!! どうして……! 奏が……可哀想よ……あんなに……っ あんなにピアノが好きな子なのに……!!」
「……薫さん、落ち着いて……奏は大丈夫だよ……」
「今までの……今までの奏の努力と才能が……っっ!!!」
私に気づかれないように泣くママを、パパが支えていた。
ママが予定していた公演をすべてキャンセルしたと知ったのは、それから間もなくのことだった。
……私は、ママのために、何ができるんだろう。
