愛なんて要らないから



 皓太さんとの夜があってから、ほぼ毎晩、私はアプリで出会った人と夜を過ごすようになっていた。

 一夜限りの違う相手との関係は、本当に気が楽で、私にはちょうどよかった。


 たまに、また会いたいと言われることはあるけど、次の約束なんて必要ない。

 相手は性欲が満たされて、私は寂しさが紛れればそれでいい。それだけでいい。


 また次の約束なんて、要らない。

 「またね」と言われて、ずっとその相手を待ち続けている私には、他の人の「またね」の約束なんて要らない。

 まあ、もうその「またね」の約束が果たされることはないんだろうけど。


 だから私は「はじめまして」の相手を探す。

 そんな生活を始めてから3週間が経ち、それが当たり前になってきたある日。

 私は、最悪なミスをしてしまった。