時々、思い出す。


大好きなカマキリを捕まえて瓶に入れた日。


父に自然に返すように言われて逃がした。


瓶からゆっくり出て行くカマキリを見て、私の心は黒色のクレヨンで


ぐちゃぐちゃに塗りつぶされたようになった。


ーーーー逃がすくらいなら・・・


横にいる父をみて、この衝動的な思いを奥深くに閉じ込めた小さき私。