これは果たして恋なのか。

「姉がいつもお世話になっています。」

蒼が律儀に頭を下げた。なんだかむず痒い。

「い、いえいえー」

みぞれと春夏も、こんなに近くで見るのは初めてだったか。

少々気圧されている感はあるが、蒼の顔面がつよつよだからしょうがない。

「てか二人あんま似てないね。美形には変わりないけど。二卵性?」

河野くんが蒼と私を見比べて言った。

あ……その質問は気まずくなるから、高校入ってから避けてたのに。

「いや、双子じゃないです。」

答えた蒼はなぜか敬語だ。同い年でしょ私たち。

「ああ、じゃあ年子?」

「いや、そもそも血繋がってないんで。」

「へえ~、血が繋がってない…」

たっぷりとした沈黙。



「「「「「え?」」」」」

5人の声が綺麗に揃った。