これは果たして恋なのか。

そんなわけで仲直りした私たちは、校外学習により県内のキャンプ場に来ていた。

午前中にオリエンテーションを済ませ、今は野外でグループごとに昼食を作ろうという段階……なはずなんだけど。

果たしてこれは調理と言えるのか。

ここでうちの班の料理オンチ四名を紹介しよう。

「なあ、これ適量ってどんくらいなん?」

「んー、もう全部入れちゃえばいいんじゃない?あとで微調整効くっしょ」

「らじゃー」

「ちょっと待ってーー!!」

まず男子。几帳面で丁寧な(はずだった)河野くんと、「なんとかなるっしょ」精神で行動しがちな山浦くん。

ふたりは普段料理をしないらしい(見ればわかる)。

今も砂糖を袋いっぱいどさあ…とにこやかに入れようとしたところで、杉野くんからストップを入れられたところだ。

穏やかな顔で悪魔のような事をする、要注意の2人である。

「ダメでしょ、糖尿病になりますよそんな入れたら!甘すぎて食べられたもんじゃないです!てか勿体ない!」

普段人見知りな杉野くんも、さすがにこれは看過できなかったようだ。

杉野くんは妹が二人いて、忙しい両親に代わってよくご飯を作ってあげているらしい。

なんというギャップ萌え。

今も危なっかしい弟2人の面倒を見る兄のような構図だ。