これは果たして恋なのか。

夕飯から数刻、お風呂上がりで一人ソファでアイスを食べていたわたしに、蒼が声をかけてきた。

「なあ、ちょっといい?」

この時間に家で向こうから声をかけてくるとは、珍しい。ここ数年あまりなかったことだ。
「どしたの?」
「あのさ、──って」

何か言いかけた蒼は、私の格好を見て顔を顰めた。

「…何よ」

「足出しすぎなんじゃない?湯冷めするよ。アイスまで食ってさ、大丈夫?」

また悪口かと思えば、蒼はわたしの膝にブランケットをかけた。思わずニマっとして蒼を見上げる。
「…なに?」

蒼は生意気なくせに、こういう所があるから嫌いになれない。

「いいや?姉想いで結構なことで。―で、本題は?」

蒼は、いやお前のためでは…とかごにょごょ続けようとして、諦めたのか咳払いをしてから話し始めた。