【blue】

「ありがと。まこと」

「たまに、ああゆうやつら居るから気をつけろよ‥まぁただ単に熱、帯びちゃてるだけだろうけど、もう大丈夫だよ」

「うん」

まことは、しばらくあたしの傍に居てくれた。

「お前さ、やっぱ友達、連れて来た方がいいんじゃね?来れる奴、居ないの?」

「うん‥今度聞いてみる」

あたしとまことがカウンターに向かうと、涼太と鞠の後ろ姿が見えた。

「涼太」

まことが呼びかけると涼太が振り向いた。

「おっ。今日はもう帰るわ、またな」

涼太は手をあげた。

鞠も手を振った。

一瞬だけ彼女があたしを見たような気がした。