【blue】

「おいっ、何やってんだよ」

まことが女の子の腕を振り払った。

「あなたには、関係ありません」

「こいつ、俺の彼女。手、出さないで。ついでに言っとくけど、涼太と俺、友達だからよ」

「……」

彼女達は黙り込んだ。

「涼太だって、こんな事してるって知ったら悲しむよ」

彼女達は、まことの方を見た。

「ごめんなさい…あたし達、そんなつもりじゃ」

「謝るのは俺にじゃなくコイツに」

彼女達は、バツが悪そうに頭を軽く下げて、あたし達の前から足早に去って行った。