【blue】

synchronize


先月は、聞き逃してしまったLIVE。


元々あたしは、涼太の歌に惹かれたんだった。


いいんだ…


こうして涼太の歌を聞けるだけで、それでいいんだ。


涼太がステージに上がった。


気付くとあたしの斜め前の少し離れたとこに、彼女の姿があった。


横顔がチラリと見えた。


キリッとした綺麗な子だった。


でも髪も染めてないし普通のお嬢さんという感じ。


「じゃ、今日もいこっか」


涼太はいつもと変わりなかった。