【blue】

今日は雨なので昼の混雑も短く、休憩も繭子と一緒にいっぺんに入る事になった。


「久しぶりだね。一緒に休憩できるなんて」


「うん」


休憩室でお昼を食べる。


「前さ、言ってた音楽やってる人。どうなった?」


繭子はさり気なく聞いてきた。


「あぁ…うん。彼女居るみたい」


「はぁ、そっかぁ。彼女居るのか」


「うん、あたしが一方的に好きになっちゃただけだし、頭冷えたら忘れるかも」


「ふーん。那智はそれで諦められるの?」


「わかんないな…何が何だか…自分でも」