【blue】

駅のホームでさゆと別れ、あたしは電車に乗り込んだ。


涼太は別にあたしの事、何も聞かなかった。


あたしも涼太の事、何も聞かなかった。


ただ涼太の隣にほんの少しの時間、居れただけだった。



それだけでも、幸せだった。


あたしにもまだ、こんな気持ちがあったなんて忘れてた。