【blue】

「那智」


「うん?」


「私、しばらくjuice来れないわ」


さゆは申し訳なさそうに右手を上げた。


「彼氏?」


「うん…元々、渋々だったし。さっき電話したら、いい加減にしろだって」


「あぁ…そうか」


「ごめんね。那智、誰かと来れる?」


「あっうん。多分、大丈夫。ひとりで来れるし」


「そっか良かった」


さゆは安心したような顔になった。


「でも、また来る。彼氏がほとぼり冷めた頃。なんとか言って」


「うん。そだね」


さゆと改めて乾杯した。