【blue】

「那智~。那智~。ちょっと。synchronize始まるよ」


遠くでさゆの声が聞こえた気がした。


「もぉ~。ちょっと見てくるよ。そのままここに居てね」


さゆの足音が遠のいた。


それからどの位の時間がたったのだろう…


目を覚ますと一人でポツンとソファに横になっていた。


「げっ。synchronize…」


周りを見渡すとカウンターでサトシがこっちを見て笑っていた。


×印を作って


「終わったよ」


口をぱくぱくさせていた。


「はぁぁ…」