【blue】

1階のステージでは1組目のグループが始まっていて、2階のBARカウンターは割と空いていた。


「ねぇ‥さっきの話だけど」


「涼太?」


「うん…」


「あいつの事、目当てで来る子、結構居るよ」


「そうなんだ」


「でも涼太、彼女居るし…」


「……」


「ふっ。そりゃ仕方ねえべ。めったにここには来ないけどね」


あたしは謎のドリンクを一気に飲んだ。