【blue】

「ちょっとサトシくん、いやサトシっ!」


さゆがあたしの前に入った。


「あっ、ごめん。何がいい?」


サトシがさゆに聞く。


「えっーと。私はカシスグレープって…那智からかうの止めなさいつうの」


サトシは、カシスグレープ作りながら笑顔で答えた。


「また財布、忘れないでね。はい。カシスグレープ」


さゆはグラスを受け取った。