【blue】

「あぁ、さっきは悪かったな」


涼太は思い出したように言った。


「仕事の話してたからさっ」


「なんだぁーそうだったんですかぁ。良かった」


さゆは涼太に握手する。



「あっ、さっき私‥えっーと」


「俺、まこと」


「そうそう、さっき、まことにおごって貰ったんで今度あたしが何か買ってきますよ。涼太さん何がいい?」



さゆはこの前、涼太って大声で言ってたのにとりあえず今日はさんづけしていた。


「俺だけ呼び捨てかよ?涼太も涼太でいいって。じゃあ一緒に買いに行こ。涼太と、も一人の彼女ちょっと待ってて」


そう言ってまことと、さゆはカウンターに向かった。