【blue】

店を出た。


「一回、那智のコーディネートしてみたかったんだ!」


繭子が選んでくれた服はあたしの好みの上、値段も手頃だった。


「ありがとう」


繭子は頭を振って笑みを浮かべた。


「だってぇ、新しい彼出来たんでしょ?それ位、協力するわよ」


あちゃー。


やっぱり。勘違いしてたか。


でも、訂正するのもなんだか面倒くさくなったので、そのままにしておいた。