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冬も本格的に寒さを増してきた。


あたしは冬は苦手だ。


夕方、バイトの帰りに繭子があたしを誘った。


「那智、たまには私に付き合ってよ」


雅人と付き合うようになってから繭子と帰り寄り道する事もなくなった。



「うん。そうだね。たまには、ゆっくり話したいね」



あたしと繭子は服を見たり、ぶらぶらした後に近くにある小さなBARに入った。