【blue】

バイト帰りに繭子を誘って街をブラブラした。


「洋服でも買おうかな」


あたしがボソッと言うと繭子の目がキラッと光った。


「やっぱり!おかしいと思ったんだよ」


「えっ?何が?」


あたしが聞き返すと繭子はあたしの腕を叩いた。


「いいから、いいから。服見るんでしょ。つきあうよ!」



繭子は近くにあったshopにあたしを引っ張り込んだ。


結局、繭子が色々コーディネートしてくれた。


繭子はバイトなのに、いつもオシャレな格好をしている。


あたしはどちらかというと、あんまり汚れないような当たり障りのないシンプルな服が多い。