冬の気配を感じ始める朝。


「那智、おはよ」


「おはよう雅人。coffee淹れておいた。あたし、もう時間ないから先、出るね」


「あぁ」


雅人は玄関先まで送ってくれた。


「行ってらっしゃい」


「行ってきます」


あたしは、今まで住んで居た部屋を離れて雅人の部屋に住んでいる。