【blue】

肌寒い日が続く。

広瀬さんは、いつもと同じだ。

特に名刺をくれたからといって変わらない。

「おはよう」

相変わらずの笑顔。


涼太の事、ずっと考えてた。

でも日々が過ぎると、日常の中に埋もれていく。

涼太に会えた日々が今になって、不思議に思えてきた位だ。

あたしの日常には、初めから涼太は居なかった。

涼太にとっても、あたしは、初めから日常に存在さえしないのだ。