【blue】

「繭子」

「那智…」

あたしはなんだか胸が苦しかった。

繭子はあたしの手を握りしめ

「帰る?」

と聞いた。

あたしは頷いた。

あたしはもう一度、まことのとこに帰るという事を告げに行った。

「帰るね…」

「おぉ」

まことは顔を上げた。

「さっき言わなかったけど…2人の近くに居て結構、辛かった。俺。鞠の事好きだったから」

まことは誰よりもわかってたんだ…

叶わぬ気持ちが辛いこと。

「またな」

まことは笑って手をかざした。