【blue】

まだ、蒸し暑さは残るものの、秋の気配が漂いはじめている公園の中を、2人で歩く。

「マイナスイオン」

涼太は大きく息を吸う。

「涼太ってちょっと変って言われない?」

「たまに言われるけど…何で?」

うーん。

「いやぁ、なんとなく」

「あっ大丈夫。お前も同じだから」

……

あたしもか…

公園の入り口では、手作りアクセサリーや自作の絵とか売ってる人達が何人も居る。

涼太はしゃがみ込んであたしに手招きをした。

「どれがいい?」

あたしが何気なく青いブレスレットを手に取ると

お姉さんに

「これ下さい。」

って。

「ふふ。これお揃いで作ったんですよ。」

お姉さんは、もうひとつの方を手に取った。

「へぇ。じゃ、そっちも」

と言って買ってくれた。