【blue】

「お前さ、また泣いてただろ」

涼太は座るなり、笑いながら聞いた。

「今日は泣いてないよ」

「ほんとか?」

「いや、嘘かも…」

「かもって」

涼太は相変わらず笑ってる。

「お前、大丈夫?」

涼太は急に真剣な顔になった。

「大丈夫だよ?」

「そっか…なら良かった」

あたしってそんなに思い詰めてるように、見えるのかな。