イエスマンが溺れた、本音の海

「七海、今日アイス食べ行こ」

放課後。

帰りの支度をしていると、さっそくその瞬間がやってきた。

後ろに山崎あずな、藤尾エレナを連れて私を誘ってくれたのは、石森真帆。

親友– –だと思っている、私とは正反対の思ったことをハッキリ言う子だ。

私は、自然と顔に貼りついた笑顔でうなずいた。

「うん、いいよ!」

– –本当は、嫌だ。

作り笑いをずっと維持させないとだし、なによりあずなとエレナは、恒例の〝奢らせ作戦〟を使ってくるだろうから。

でも……それでも私なんかを誘ってくれたのだから、断ったりなんかしたらその先は、想像もしたくないけど結果は見え透いている。


イエスマンの私に、イエス以外の選択肢はないんだ。