レンアイ対象外

「うん、私はぜんぜん平気」


私を見下ろす蓮が、本当に心配そうな表情を浮かべる。


…昔から、変わらない。

私が風邪を引いたり怪我をしたりすると、まるで自分のことのように心配してくれる優しいところ。


「助けてくれてありがとう」


そっと蓮の胸に手を置いて距離を空ける。

それに比例して、少しだけ鼓動が落ち着きを取り戻す。


私たちの間をすり抜ける初秋の風。

胸の奥で仄かに芽を出した感情を、私はそれ以上深く追求しなかった。