レンアイ対象外

「雪乃!」


駅へ向かうのに信号を渡ろうとしたら、蓮に珍しく大きな声で名前を呼ばれて突然腕を引かれる。


蓮の腕の中に収まる私の身体。

そのすぐ真後ろを、白いバンが物凄い勢いで走り去っていった。


「危ねぇな」


怒りを露わにした蓮の声は、静寂さを取り戻した夜の街に吸い込まれていく。


…ヒヤッとした。

歩行者用の信号は間違いなく青だったのに、蓮に引き止められなければ轢かれていたかもしれない。