レンアイ対象外

「これ、誰?」


蓮の手に握られているのは、私のスマートフォン。

“大橋龍弥”という名前の横に、メッセージの一文目がご丁寧に表示されている。


《こちらこそ今日はありがとうございました。》


ただの社交辞令であって、それ以上でもそれ以下でもない当たり障りないメッセージ。


「か、勝手に見ないでよ!」

「見たんじゃなくて見えた」


スマートフォンを奪い返そうとするものの、いつの間にか180cmを越えた彼の手に軽く交わされた。