保健室の前で、足が止まる。
「……ここ」
わかってる。
でも、ドアを開けたくない。
「入りたくないなら帰るか?」
「え……」
意外な言葉に、思わず顔を上げた。
「どっちにしろ、その状態で教室戻んな」
ぶっきらぼうな言い方。
でも、その奥に少しだけ、気遣いが見えた。
「……なんで」
気づけば、口からこぼれていた。
「なんで、そこまでしてくれるんですか」
彼は一瞬黙って、
「別に」
そっけなく目を逸らす。
「ただ、目の前で倒れられんの迷惑なだけ」
それだけ言った。
(……嘘)
なんとなくわかる。
それだけじゃないって。
でも、それ以上は聞けなかった。
「……ここ」
わかってる。
でも、ドアを開けたくない。
「入りたくないなら帰るか?」
「え……」
意外な言葉に、思わず顔を上げた。
「どっちにしろ、その状態で教室戻んな」
ぶっきらぼうな言い方。
でも、その奥に少しだけ、気遣いが見えた。
「……なんで」
気づけば、口からこぼれていた。
「なんで、そこまでしてくれるんですか」
彼は一瞬黙って、
「別に」
そっけなく目を逸らす。
「ただ、目の前で倒れられんの迷惑なだけ」
それだけ言った。
(……嘘)
なんとなくわかる。
それだけじゃないって。
でも、それ以上は聞けなかった。
