「放っておいてください」
そういった瞬間、
「無理」
即答だった。
「倒れられたら迷惑なんだよ」
冷たい言葉。
なのに、
「歩け、無理なら引きずる」
強引にでも連れて行こうとするその感じが、妙に優しかった。
(なに、この人……)
冷たいのに、突き放してこない。
意味がわからない。
結局、私は半ば引きずられるみたいにして、教室を出た。
廊下を歩くたびに視線を感じる。
最悪……。
こんなに目立つつもりじゃなかったのに。
「……ちゃんと歩け」
隣から低い声。
「歩いてます」
小さく返す。
「遅ぇ」
「すみませんね」
気づけば、少しだけ普通に会話してた。
ーー名前も知らないのに。
そういった瞬間、
「無理」
即答だった。
「倒れられたら迷惑なんだよ」
冷たい言葉。
なのに、
「歩け、無理なら引きずる」
強引にでも連れて行こうとするその感じが、妙に優しかった。
(なに、この人……)
冷たいのに、突き放してこない。
意味がわからない。
結局、私は半ば引きずられるみたいにして、教室を出た。
廊下を歩くたびに視線を感じる。
最悪……。
こんなに目立つつもりじゃなかったのに。
「……ちゃんと歩け」
隣から低い声。
「歩いてます」
小さく返す。
「遅ぇ」
「すみませんね」
気づけば、少しだけ普通に会話してた。
ーー名前も知らないのに。
