今でも私は

ずっと好きで忘れられなかった。

中学の卒業式に、気持ちを伝えられなかったことを今でも後悔してる。

また、会えたらどんなにいいだろう

「…また、同じ夢を…」

スマホを見ると朝の5時だ。

「走ってこよ」

私星野雫(ほしのしずく)20歳、職業覆面作家だ。

ジャージに着替え、玄関で靴を履いていたらチャイムがなり、出ると

「あれ?茜さんが何で」

担当の田中茜(たなかあかね)さんが、呆れたように

「先生が昨日5時半に家に来てって言ったんですよ。まさか忘れて走りに行こうとしてました?」

ヤバイ、完全に忘れてた。