夕焼けの空に、君を想う。

ねぇ…なんで、今来るの?望月。
こんな顔、望月には見せたくなかったのに。
「…来たんだ。」
笑う。いつも通りに…。
望月が近づいてくる。
だめだ、やっぱりこの人は…気づいてしまう。
この人には誤魔化せない。
「ねぇ、桜陽」
「夢、やめよっか。」
遮るように、そう言った。
案の定、望月は「は?」と驚いた顔で僕を見る。
まあ、そうだよね。
「僕さ、もういいや。」
「どうせ…無理だよ。」
「最初から、分かってた事だし。」
軽く言う。
軽く…軽く。
でも、涙が止まらない。
嘘。嘘だよ、望月。
本当はそんなこと思ってない。
でもさ、無理じゃん。
もう僕には、歩く体力すら残ってないんだもん。