夕焼けの空に、君を想う。

「でも…」
呼吸を整えるように、桜陽が一度目を閉じる。
「まだ、いい。」
「よくない!!」
思わず声が大きくなる。
胸の奥から、抑えきれない感情が溢れる。
「なんで、そんな…」
「なんでそんな、簡単に…!!」
言葉が上手くまとまらない。
ただ、怖かった。
失うことが…桜陽を、失うことが。

桜陽が静かに笑う。
「…怒られてる」
「当たり前でしょ…」
涙が滲む。
「…ごめん」
「でも、本当に''その日''が来たら…分かるから」
その言葉で、背筋が冷たくなった。
少しの間、沈黙が流れる。

「ねぇ、望月」