夕焼けの空に、君を想う。

「桜陽、クレープ持ってきたよ……え」

…そこには、苦しそうに座ったまま蹲る桜陽がいた。
「桜陽!!」
私は思わず、クレープを落としてしまった。
いや、もうどうでもいい。
「ねえ、しっかりして…!!」
声が震える。
頭の中が真っ白になる。
次の瞬間、指が僅かに動いた。
「ぁ、望月…」
桜陽は呼吸する度、肩を上下させていた。
…顔色も悪い。
でも、ちゃんと防護服は着ているし、太陽の光のせいでは無いはず…皮膚の炎症も無いし。
「大丈夫、ちゃんといる!今…救急車呼ぶから!」
「…や、やめて。」
弱く、でもはっきりとした拒絶。
「大丈夫じゃ、ないでしょ…!」
「わ、分かってる…」
ゆっくりと、体を起こす。
焦点が合ってない、不安そうな目。